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【書評】驕るな!!よしもとばなな

ット上での論争がきっかけとなり、よしもとばなな氏のエッセイ集「人生の旅をゆく」に思わぬ注目が集まっている。
 
ことの発端となったのは「活字中毒R。」というwebサイトに本書の一節とそれに対する感想がエントリされたことにある。本書では、よしもとばなな氏がある居酒屋に訪れた際のエピソードを以下のような流れで綴っている。

友人の送別会のためにある居酒屋を訪れたよしもとばなな氏
→友人がお土産として持ってきたワインをどうしても飲みたくなった
→居酒屋のバイト君に頼んでこっそりとグラスを持って来させた
→おみやげワインを堪能していると、それに気付いた店長から説教を喰らった
→色々交渉をしてみるも店長にどうしても持ち込みワインの許可が貰えない

よしもとばなな氏はこの体験に対して以下のようにコメントしている。

>もしも店長がもうちょっと頭がよかったら、私たちのちょっと異様な年齢層やルックスや
>話し方を見てすぐに、みながそれぞれの仕事のうえでかなりの人脈を持っているということが
>わかるはずだ。
>…【中略】…
>彼はまた持ち込みが起こるすべてのリスクとひきかえに、
>その人たちがそれぞれに連れてくるかもしれなかった大勢のお客さんを全部失ったわけだ。

このようなよしもと氏のコメントに「有名人だかなんだか知らないが、驕りがあるのではないか」とネット上の住民達が噛み付いた形だ。ちなみに一般的な常識として、レストランやバーにワインなどの持ち込みを行う場合は「事前に」お店側に了解を取っておき、同時にそこに開栓料、グラス料などと呼ばれる礼金を支払うのが通常だ。また、多くのお店ではこのような持ち込みを許可しておらず(衛生上の問題、営業上のルールなどその理由は様々だが)、許可が貰えないからと言って「逆切れ」するのは非常にみっともない。よしもと氏ほどのセレブではなくとも、是非とも知っておいて欲しいマナーである。

よしもとばなな氏はブログも運営しているが、そのエントリーの中でも様々なトラブルが散見され、その度に「客商売とは何たるか」について自説を披露している。

・タトゥーで「お断り」された銭湯でのトラブル【参照
・冷蔵庫購入時の運送に関するトラブル【参照】(8月4日の書き込みまでスクロールダウンして下さい)

「お客様は神様です」という言葉を使ったのは歌手の三波春夫氏であるが、このフレーズを「金を払えば何をしても良い」と間違って理解している方々があまりにも多い。実はこのフレーズの誤用には三波春夫氏自身も非常に心痛めており、同氏のオフィシャルサイトでは以下のようにその真意についての説明がなされている【参照】。

>三波春夫にとって、お客様とは聴衆、オーディエンスのことです。
>客席にいらっしゃるお客様とステージに立つ演者、という場で生まれた言葉です。
>ですから、商店にいらした買い物のお客様や飲食店のお客様のことではありません。
>しばしば誤解される
>「金を払った客なんだから丁寧にしろ。言うこときけよ。 お客様は神様だろ?」や
>「お客様は神様ですって言うからって、お客はなにしたって良いっていうんですか?」
>ということではないのです。

一方で、接客の世界ではこのような言葉もある。

>お客様は王様です。しかし、王様の中には首をはねられた者も沢山居ます。

すなわち、お店にとってお客様は当然敬うべき存在ではあるものの、神のような絶対的な存在ではないということである。時にお店側は王様に対して「No」を突きつけ、ギロチンの刑に処することだってある。お客様としてそのような対応を受けた場合、二度とそのお店に行かないのも自由、それを100人の友人に伝えるのも自由、そのエピソードをエッセイ集として出版するのも自由である。しかしその場でゴネたり、ましてや接客の「せ」の字も知らない文筆家が、したり顔で「客商売とはこういうものだ」などとノタマウのはもっての他である。店長の立場で言えば「そんなことは百も承知」、それを持ってしても許可できない何らかの理由があるからこそ、王様たるお客様の要求をお断りしているのである。

閑話休題。しかし、ネット上ではこれほどまでに論争を呼んだこのエッセイ集が、2006年の発刊以来、まったく論議を呼んでこなかったどころか、比較的高い評価を受けてきていること自体は非常に奇妙である。
ネット上の書評では、

(せぶんセブンさん)
>枕もとにおいて、何度も読み返し、自分の心を元気にしています。

(購入者さん)
>日常生活の中で、ふとなんとなく感じた気持ち...その理由だとか、そういうことが起こった理由だとか、
>自分でははっきりとさせていなかったand/orうまくいえなかったことを、よしもとばなな氏が、
>わかりやすく、かつ深いところでわかるように書いてくれている部分は、さすが!!です。【参照

と評価が高い。内容はさておき、よしもと氏の文筆家としての「読ませる技術」が優れていたということなのだろうが。。

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